WELCOME TO ANT KEEPING
アリ飼育の世界へ、
ようこそ。
こんにちは。ここに来たということは、アリに関心を持つ出来事があったのでしょうか。
道で女王アリを拾った方、お子さんにせがまれた親御さん、なんとなく飼ってみたくなった方——虫が少し苦手でも、アリの巣だけは見てみたいと思った方も、ちょうどよい場所に来てくれました。
どこにでもいるけど奥深い、アリの世界へご案内します。
アリってどんな生き物?
飼育を始める前に、まずアリという生き物を知ることから始めましょう。知ることで、この小さな生き物がいっそう魅力的に映ります。
アリは「ハチ目」というグループに所属しているハチの仲間です。ハチから進化してさらに高度な社会性を手に入れた昆虫です。
また、一言でアリといっても種類はさまざまです。日本だけでもおよそ300種、世界では1万種を超えるとされています。
一般的に、アリは巣の中に家族(コロニー)を作って暮らしています。コロニーの中では女王アリと働きアリが、それぞれの役割(産卵・子育て・エサ集めなど)を分担しながら生活しています。

👑女王アリ
卵を産み、コロニーを大きくしていく中心。働きアリに比べて身体や胸・腹が大きく存在感があります。種類によっては寿命は10年以上になることも。

🐜働きアリ
「ワーカー」とも呼び、実はすべてメス。地上でのエサ集め、狩り、子育て、巣づくりを担当。普段から外で見かけるのもこの子たち。

🥚ブルード
成虫になるまでのこどもたち(卵・幼虫・蛹・繭)をまとめて「ブルード」と呼びます。ワーカーや女王にお世話をされて成長します。

♂オスアリ
繁殖のためだけに、特定の時期に生まれるオス。見慣れていないとハチと間違えるほどそっくりです。女王アリと交尾するのが役割で、巣の仕事はせず、寿命も短め。
この4つの役割をつなぐのが「道しるべフェロモン」です。エサを見つけたワーカーは、そ嚢(そのう)と呼ばれる特別な胃袋にエサを蓄えて巣へ持ち帰り、仲間に少しだけ吐き戻して「エサを見つけたよ」と知らせます。知らせを受けたワーカーたちは、道しるべフェロモンをたどってエサ場へ向かい、同じ道を使ってエサを運びます。公園などでよく見かけるアリの行列は、この仕組みが繰り返されてできているのです。
アリって飼えるの?
飼い方は、実はとてもシンプル。土の中に巣を掘って暮らす姿を想像すると難しそうに思えますが、いちばん大事なのは——
「湿気」です。
多くのアリにとって高い湿度こそが生命線で、それさえ保てれば土は必要ないのです。極端なことを言えば、空気穴をあけたタッパーに軽く濡らしたティッシュを入れたものがあれば最低限の維持はできます。
*高い湿度を必要としない種類もいます。
ですが、やはり長く安定的に飼い続けるにはメンテナンスをしやすい飼育ケースや専用道具が必要です。
飼育下では飼い主の日々のお世話がなければ生きていくことはできないからです。
とは言え、お世話自体は単純です。
これら3つを慣れてしまえば、あとは小さな命が育っていく様子をゆっくり見守るだけです。
女王アリ(コロニー)の入手方法
手に入れる方法は、大きく2つです。
START YOUR COLONY
迷ったら、この3種から
最後に初心者の方にも飼育しやすい種類をご紹介します。「何から始めればいいかわからない」という方は、まずこの3種から選んでみてください。

ムネアカオオアリ
Camponotus obscuripes
日本最大級のアリのひとつ。黒い体に入った赤いラインが美しく、見応えも抜群。主に山に生息しているのであまり見かけませんが、飼いやすさはクロオオアリと同等かそれ以上です。
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